成果を出す!ホームページをリニューアルする際の進め方について

企業のブランディングやコンテンツマーケティングによる集客、採用活動等々、ホームページの重要性は日々増しています。
そんな中、「ホームぺージのデザインが古いからもっと洗練されたデザインにしたい」「ネット上で集客ができるようになりたい」と考え、自社サイトのリニューアルを検討されている企業も増えています。
しかし、いざリニューアルをしようと思っていても、「何から始めていいのか分からない」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
本記事ではリニューアルを行う際の全体の流れや依頼する前に準備しておくべき項目について解説していきます。
しっかりと成果の出るリニューアルを行うためには、その目的を明確にし、現状の問題点の分析・予測を立て、改善する必要があります。

リニューアルを行う際の全体の流れ

ホームぺージをリニューアルする際の流れは以下のようになります。
スムーズに制作を進めていけるよう流れを把握していきましょう!

要件定義

ホームぺージを作り直す際には、まず要件定義を行う必要があります。
依頼する前に決めておくべき項目は下記のようになります。

  • ・どのようなサイトにしたいか(デザインのイメージ、サイト構成等)
  • ・リニューアル後にはどれくらいの成果が出てほしいか(月にお問い合わせが10件以上等)
  • ・サイトの中に実装したい機能(お知らせ、ブログ等)
  • ・スケジュール(いつまでに完成させたいか)
  • ・予算

解決したい課題やサイト内に実装したい機能を検討する工程が「要件定義」です。
ここが明確になっていることで制作会社とのやり取りがスムーズになります。
リニューアルの目的が明確になっていないと、思ったような成果がでないケースも考えられるため、非常に大切な工程です。

見積もり、発注

基本的な項目が決まったら、次は制作会社に依頼を行います。
1社だけに絞ってしまうと、見積もりの費用が相場通りか判断が難しくなるため、複数の会社から検討を行うようにしましょう。
費用が安く技術的に問題がない場合でも、担当者によってはこちらの意図を汲み取れていない場合もあるので、担当者との相性も大切です。
提案内容や費用から、要件定義で定めた項目を満たせるかを確認し、発注先を選定します。

制作

発注後は制作の工程に入ります。
制作の工程は下記のようになります。

ヒアリング

現状の課題や改善したい項目について担当者と打ち合わせを行います。

ワイヤフレームの作成

ヒアリングの内容から、ワイヤフレームと呼ばれるサイト全体の設計図のようなものを制作します。
サイト構成が決まり、ホームぺージ内に記載する文章などもこの段階で決めてしまうことが多いです。
テキストはほとんどの場合制作会社に依頼をすることも可能ですが、自社で作成することで商品・サービスの強みをしっかりとユーザーに伝えることができ、費用も抑えることができます。
文章を書くのが苦手な場合は、自社で作成したテキストをseoに効果的な文章にリライトしてもらえるかどうか、ヒアリングの段階で確認しておくと良いでしょう。

デザインの作成

ワイヤフレームが決まったら、デザインの作成に入ります。
デザイン性を重要視するあまり、ユーザーが使いづらいサイトになってしまっては意味がありません。
ユーザーの目線に立って、デザインを決めていくことが大切です。

コーディング

作成したデザインをネット上で見られるようにプログラミングしていく作業です。
コーディング完了後、サーバーにファイルをアップロードすることでホームぺージとして閲覧することができるようになります。

サイトの構成やデザインは制作会社に任せっきりにすることなく、自社でもしっかりと確認を行い、不明点や要望等があれば積極的に質問・提案を行うようにしましょう。

納品

制作が完了したら、ファイルなどのデータが制作会社から納品されます。
対応は制作会社によって変わってきますが、制作後1カ月以内は軽微な修正や不具合に関する対応を行ってくれる会社がほとんどです。
実際に運用していく中で見つかる不具合や不明点などもあるので、不備があれば修正してもらうようにしましょう。
納品後に不備や不具合が見つかる可能性も十分に考えられるので、ホームぺージを公開する日よりも前もって設定しておくことが大切です。

運用・改善

成果の出るホームぺージを作るためには、公開後の運用が非常に重要です。
グーグルアナリティクス・サーチコンソールを導入し、アクセスデータを集め、運用改善してく必要があります。
自社で更新できる機能を利用し、コンテンツを頻繁に更新したり、情報発信を行うことでseoにも効果的です。
新しく作成したホームぺージが、要件定義で定めた目標を達成してくれそうか、定期的に分析を行い、継続的に改善をしていくことが大切です。

依頼前に自社で検討しておくべき項目について

リニューアルを依頼する前に行う「要件定義」は、ホームぺージ制作全体の指標となるため、より具体的により細かく決めていく必要があります。
制作会社からヒアリングを受ける際に聞かれる項目でもあるので、しっかりと整理しておきましょう。

現状の課題整理

現在の自社ホームページがどのような課題を持っているのか状況整理を行います。

  • ・デザインが古い…
  • ・導線がめちゃくちゃでユーザーにとって分かりづらい設計になっている…
  • ・商品は20代女性向けなのに、デザインが男性的な印象が強い…etc

課題の状況整理を行うことで、改善すべき事項が見つけやすくなります。

サイトの目的や改善点について

課題整理が終わったら、サイトの目的や改善点について検討してみましょう。

目的の例)

  • ・ホームぺージを通じて自社のブランディングを行いたい
  • ・ホームぺージからのお問い合わせ件数を増やしたい
  • ・自社商品・サービスの認知を拡大したい

改善点の例)

  • ・デザインが古い…
  • →トレンドのデザインを取り入れ、自社のブランディングに貢献したい
  • ・導線がめちゃくちゃでユーザーにとって分かりづらい設計になっている…
  • →導線を見直し、理解しやすいサイト構造・設計にする
  • ・商品は20代女性向けなのに、デザインが男性的な印象が強い…
  • →まずはペルソナを再度見直し、ターゲットに対して訴求効果の高いデザインにする

目的・改善点が明確になると、現状のサイトからどう修正していけば良いのか、より具体的になってきます。

コンテンツをどう展開していくか

ここでいう「コンテンツ」とは、サイト全体のぺージ構成となります。
化粧水を販売する会社を例にすると、基本的なサイトの構造は

  • ・トップページ
  • ・商品及びサービス紹介ぺージ
  • ・会社概要
  • ・お問い合わせ
  • ・個人情報保護方針

等が基本的な構成になるかと思います。
ホームぺージからブランディングやweb集客を考えている場合は、上記の基本的に必要なページに加えて、顕在顧客・潜在顧客にアプローチできるコンテンツを作成する必要があります。

詳細については下記の記事で詳しく解説しています。

実装したい機能

ホームぺージ制作では、CMS(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれるシステムを導入して作成することで、頻繁に更新のある「お知らせ」「ブログ」「お客様の声」「料金表」等の情報をプログラミングの知識がなくても、管理画面から更新していける機能を実装することが可能です。
ホームページは作って終わりではなく、制作後の運用が非常に重要になっているので、CMSのWordpressと言われるソフトを使用してサイトを制作するのが一般的になっています。
例えば、ブログ機能を実装することで、情報発信を行いマーケティングに効果的な施策を自社で行うことができるようになります。
そのため、リニューアルを行う目的が「ホームページから集客を行えるようにしたい」という項目が含まれているのであれば、積極的に実装したい機能になります。
実装したい機能やホームページ内のテキストは自社で更新できるようにしたい等、要望があれば制作を依頼する際に伝えるようにしましょう。

スケジュール

制作会社によって依頼をしてから納品されまでの時期は変わってきますが、依頼をしてから納品されるまで大体2ヶ月程度(サイトの規模によっては3カ月かそれ以上)はかかることがほとんどです。
期限を決めておかないと、対応が後回しにされてしまう可能性もあるので、納期はあらかじめ設定しておくほうがスムーズに進められます。
納期が短すぎると、制作会社にとっても負担になるため、細かい部分の対応がおろそかになったり、納品後に不具合が多く発生するケースもあるので、余裕をもったスケジュール管理が大切です。

予算

ホームぺージ制作を始めて依頼する担当者にとっては、制作にかかる費用はイメージがしづらい項目かと思います。
リニューアルを行うにあたって、デザインを一新したいと考えている場合は、一から作り直す場合と同じくらいの費用が必要です。

ホームぺージ制作に関する費用の詳細については下記の記事で詳しく解説しています。

ドメインについて

ドメインとは、ホームぺージに訪問する際のurlの部分になります。
例)https://web-int.jp/
「web-int.jp」←ドメイン名
リニューアルを行うにあたってドメイン名もこだわりたい等、理由がある場合は変更する必要がありますが、特に理由がない場合はすでに使用されている既存のドメインを引き継ぐ方が多くのメリットがあります。

理由1.古いドメインはseoに効果的

新規でドメインを取得した場合、既存のドメインと比べて、googleやyahooの検索エンジンから評価されるまでに時間がかかります。
(評価が高ければ高いほど検索上位に表示されます)
これはドメインのエイジングフィルターと呼ばれています。
具体的には、Googleやyahooのクローラー(ホームぺージ内を巡回して情報を集めるロボットのこと)が新しいドメインの情報を何も知らないので、そのドメインを探して情報を取得するまでに1ヶ月から3ヶ月程度時間を要します。
つまり、新規で獲得したドメインは検索エンジンに評価されるまで時間がかかるというわけです。

理由2.古いドメインから新規ドメインに転送設定が必要

既存のドメインを使用している場合は、現在のファイルを上書きすることで新しい情報が反映されますが、新規ドメインで運用を行う場合は、前ホームぺージやSNSからリニューアルの告知を行う必要があります。
また、リニューアルの情報を知らずに前ホームぺージに訪れるユーザーも想定されるため、古いドメインに訪れたユーザーを新しいドメインに自動で転送する、転送設定も必要です。

ペルソナを見直す

リニューアルを行うにあたってペルソナについて見直してみることも大切です。
特にデザインはペルソナによって大きく変わってくるものなので、依頼をする前に社内で一度話し合ってみましょう。

ペルソナの決め方については下記の記事で詳しく解説しています。

画像素材

画像素材は制作会社、もしくは外部の会社に撮影を依頼することも可能ですが、自社で作業を行うことで費用を抑えることができます。
予算があまり多く取れない場合は自社で可能な作業を引き受けることで、制作費に費用を回すことができるようになります。

テキスト

リニューアルの場合、テキストは既存のものを使用するか新しく作成し直すかを決めておく必要があります。
文章も併せて制作会社に作成を依頼することも可能ですが、自社の商品を一番深く理解しているのは自分たちです。
制作会社に任せっきりにするのではなく、自社商品・サービスの強みや想いなど、しっかりと伝えるようにしましょう。

成果の出るリニューアルを行うためのポイント

「ホームぺージが古くなってきたからなんとなく新しくしてみたい」というように、目的が曖昧なままリニューアルを行っても、思ったような成果がでなかったり、制作後の運用がしづらいというようなケースもあります。
成果の出るリニューアルを行うためには、要件定義や目的の明確化が大切です。

リニューアルの目的を明確にする

自社ホームページをリニューアルする目的を明確にしましょう。

  • ・デザインが古いから今風のデザインを取り入れてブランディングに貢献したい…
  • ・web集客を行い、ホームぺージからのお問い合わせ件数を増やしたい…
  • ・ブログやお知らせの機能を実装し、情報発信を行えるようしたい…

会社(個人事業主)によって目的は様々だと思いますが、リニューアルの目的を見直すことで、スムーズに制作に取り掛かかることができます。
制作会社に依頼を行う際にはヒアリングで聞かれる項目でもあるので、まとめておくようにしましょう。

seoを考慮した設計にする

seo対策を行うことで、googleやyahoo等の検索エンジンで上位表示ができるようになるので、web上での集客が可能になります。
デザインがどんなにきれいでも、見てくれる人がいなければ意味がありません。
検索エンジンに評価されるためには、ページの構成やコンテンツ、文章等、seoを考慮したサイト設計が大切です。
seo対策は専門的な知識が必要となるため、依頼する制作会社に一度相談してみると良いでしょう。

デザイン性よりも機能性を高める

自社のイメージをユーザーに伝えたいという想いが強くても、文字が見づらい、ボタンかどうか分かりづらいというデザインでは、seo的にも良いことではありません。
サイトを作るうえで非常に大切なことは、ユーザーが欲しい情報を知ることができるか、使いやすいサイトかということです。
ユーザーが知りたい情報を分かりやすく提供できるというのは、結果的にseo対策にもつながります。
また、ホームぺージを運用していく上で、自社が管理しやすいようにすることも大切です。

ドメインやコンテンツはなるべく引き継ぐ

ドメインには「エイジングフィルター」というものがあり、新規で獲得したドメインは検索エンジンに評価されるまで時間がかかってしまうため、既存のドメインをそのまま使用することで多くのメリットがあります。
しかし、既存のドメインが、自社商品・サービスと関連がない名前だったり、長すぎて覚えづらい場合は新規のドメインを取得するのがおすすめです。

参考サイトの構成と比較する

「seoに強い構成を考える」と言ってもイメージしづらいですよね。
その場合は、自社の商品・サービス名で検索をしてみて、上位表示されているサイトを参考にするとイメージがつきやすくなります。
上位表示されているサイトではどのようなぺージ構成になっているのか、どんなコンテンツを作成しているのか参考にしてみるのも良いでしょう。

よくある失敗例

リニューアルを行っても思ったような成果がでないというケースもあります。
以下の点に注意して、成果の出るホームぺージにしていきましょう。

デザイン性を重視するあまり、ユーザーにとって使いづらいサイトに

デザイン面ばかりを意識しすぎて、ユーザーにとって使いづらいサイトになってしまっては、成果の出るリニューアルを行うことはできません。
どんなにデザインがきれいでも、文字が読みづらかったり、ボタンかどうかが分かりづらければ、ユーザビリティが良いとは言えません。
また、ユーザーにとって使いづらいサイトというのはseoにも悪影響を与えます。

ユーザーがどんな情報を欲しがっているのかを理解していない

コンテンツを作成する際は、ユーザーがどんな情報を欲しがっているのかを理解することが大切です。
絶対に必要なぺージ、あったほうが良いぺージ、余裕があれば作成したいぺージ、というように優先順位をつけ、コンテンツを作成していきましょう。
ラッコキーワード」やgoogleが提供しているサービスの「キーワードプランナー」を使用することで、ユーザーのニーズを調べることができます。

運用がしづらく更新頻度が少ない

ホームぺージは公開して終わりではなく、その後の運用が大切です。
リニューアル後の運用で、管理がしづらいと更新が滞ってしまいます。
また、更新頻度が少ないと、検索エンジンから「情報の鮮度が低い」と判断され、seoにも悪影響です。
ブログやお知らせ機能を使用し、定期的に情報発信を行えるよう、運用しやすいサイト制作を意識することが重要です。

リニューアル後の運用について

ホームぺージは公開して終わりではなく、その後の運用が非常に重要です。
定期的にサイト内の情報を更新したり、コンテンツを増やしていきましょう。
また、アナリティクス・サーチコンソールなどのサイト分析ツールを使用して、修正・改善を行いユーザビリティの高いサイトにしていくことも大切です。

前ドメイン・snsから告知を行う

もし、ドメインを変更している場合は、既存のホームページやSNSから告知を行う必要があります。
また、リニューアルの情報を知らずに、前のホームページに訪れるユーザーも想定されるため、転送設定を行うようにしましょう。
転送設定とはリニューアル前に使用されていたホームぺージに訪れたユーザーを自動で、新しいホームぺージに飛ばしてくれる機能です。
既存顧客を逃さないよう忘れずに設定を行うようにしましょう。

アナリティクス・サーチコンソールを導入しサイト分析を行う

アナリティクス・サーチコンソールとは、サイトに訪れたユーザーの数や、どのぺージが見られたのかという数値を計測し分析するためのツールです。
リニューアルを行ってからアクセスを集めることができているか、サイトとして問題なく機能しているか定期的に確認を行う必要があります。
解析ツールで集めた情報を活用することで、より効果的なマーケティングの施策を行うことができるようになります。

分析・改善を繰り返す

集めた情報を利用して改善を行うことでユーザーにとってより使いやすいサイトになります。
分析や修正は専門的な知識が必要になるため、自社内で対応するのは難しいかもしれませんが、今後改修を行っていく際には必ず必要となるデータです。
アクセス解析ツールで得た情報を活用し、ホームぺージのデザイン・コンテンツを改善してくことで、ユーザーにとってより使いやすいサイトにしていくことが大切です。

最適な制作会社の選び方

ここまでホームぺージをリニューアルする際の流れや注意点について解説をしてきました。
そして、制作会社に依頼を行う際にも注意点があります。
リニューアルを成功させるためにも、信頼できる制作会社に依頼を行うようにしましょう。
制作会社の選び方については下記の記事で詳しく解説しています。

まとめ

ホームぺージをリニューアルする際の手順は下記のとおりです。

  1. 1.要件定義
  2. 2.見積もり、発注
  3. 3.制作
  4. 4.納品
  5. 5.運用・改善

一番最初のステップである「要件定義」では、改善点やリニューアルの目的を定義する必要があります。
具体的に、要件定義では以下の項目を整理します。

  • ・現状の課題整理
  • ・サイトの目的や改善点について
  • ・コンテンツをどう展開していくか
  • ・実装したい機能
  • ・スケジュール
  • ・予算
  • ・ドメインについて
  • ・ペルソナの見直し
  • ・画像素材はどうするか
  • ・テキストはどうするか

本記事で紹介したリニューアルのポイントをしっかりと押さえて、成果のでるホームぺージを作っていきましょう。
また、Web Int(ウェブイント)でもホームぺージ制作に関するご依頼を受け付けております。
まずはフォームよりお気軽にお問い合わせください!